秋の鈴鹿エンデューロ トロバラ
結果は完走。1時間32分。
何を書けばいいか分からないけど、とりあえず。
朝は自走で鈴鹿サーキットへ。
出遅れてしまい、設営に間に合わず。
とりあえずシケインに向かう。途中でサカイレーシングの魔王さんに会って軽く挨拶。このブログを読んでくださっているらしい。
そしてシケイン到着したものの、ピットの場所も分からず右往左往。とりあえずDHバーの調整をする。先週の200mFTTで外していたため、昨夜とりあえず付けただけの状態だった。
しばらくしてバッファローマンさんに遭遇し、やっと鷹組ピットへ。
荷物を置かせてもらい、そのままバッファローマンさんとトロバラ試走。
コース内の密度が高く、何度か足止めされながら2周。
風があるし、体力落ちててペース配分がわからないしで難しいと感じた。
オーバーペースになってしまい、ダメだった。
本番では気をつけないと。
試走中、ユーロードのすけさんに声をかけられた。
レース会場で知り合いに会うと楽しくなってくるね。
ピットに戻ってカナンと話したり、色々と。
その後はコンビニで食料調達。
カナンの情報通り、おにぎりとオレンジジュースが売り切れていた。
チャーハンやそばを食べながら鷹組4時間チームエンデューロ2組を観戦。
フックさんのチームは序盤のペースアップに乗り遅れてしまい、苦しい戦いを強いられていた。ベテランゼットンさんのチームは9時までの1時間をゼットンさんがきっちり繋ぎ、いい位置にいる模様。
シケインピットでは、津レーシングでチームエンデューロ参加のblueさんや、愛知の強豪mkwの方々、フラットバーの魔王さんなど、有名人に囲まれていた。
天気も良く、気温が上がって汗ばんできた頃、バッファローマンさんのゼッケンを付け、自分のゼッケンもつけて貰っていよいよトロバラに気持ちを向ける。
練習不足だが出来る範囲で、バッファローマンさんの足を引っ張らないように10周を終えたい。
4時間エンデューロも佳境。
しかし、ローラーでアップをするため、パゴス設営のピットへ向かう。
途中でロングライド、ファストツーリング界の超有名人、つむりさんに遭遇し、お話することが出来た。噂通りの爽やかな方だった。今日は珍しくレースに参戦しているらしい。トレードマークのスカイブルー/ホワイトのTADAクロモリに細身の170cm、カメラ、サコッシュですぐ分かった。
とりあえず下のピットでローラー開始。
乗ってなくてペダリングがおかしくなってるから、軽い負荷で長めに回して神経系を目覚めさせる。
まあまあいい感じ。気温が高く、夏装備でもかなり汗をかいてしまった。
水分補給して新しいドリンクをボトルに入れ、準備万端。
鷹組ピットに置き忘れた荷物を取りに行くと、4時間エンデューロを終えたカナンとすれ違った。入賞圏外だったが、最後はホームストレートをスプリントして気持ちよくゴールできたようだ。もう一方のゼットンさんチームは惜しくも入賞を逃した模様。レースは経験も必要だから難しいんだな、と思った。特にチームエンデューロはね。
そしていよいよトロバラ招集。
招集場所に向かう途中、「シマノ鈴鹿で優勝してましたよね?」と声をかけられる。
招集場所ではmax speed のかがみさんに挨拶。
レース会場で話せる人が増えてきた。
そうこうしているうちに1時半。
先頭がスタートし、ほどなく自分達もスタート。
ダンシングで登り、裏ストレートへ。
飛ばしすぎないように気をつけつつ、1周目。
しかし、やはりオーバーペースだったようだ。
最初の数周、先頭を牽く時間が長すぎて、あまり水を飲めなかった。
気がついたら喉が渇いていて、とりあえず飲む。
2周で16分過ぎ
3周で24分過ぎくらい?
ホイールの違いもあってか、下りで前に出るのは厳しく、出来るだけバッファローマンさんに任せることにした。
ここまではとても楽しく、バッファローマンさんと2人で鈴鹿サーキットを走れて、久しぶりに自転車の楽しさを感じていた。
しかし後から思えば、タイム的には悪くなかったが走り方がダメだった。
4周、5周と周回を重ねるにつれて脚が重くなり、アウターではギアが足りない気がしてきた。
シケインとダンロップで鷹組応援団がいて、頑張らなければと思いなんとか耐える。
ついて行くのが辛くなり始める。
バッファローマンさんは1コーナーで脚がつり、厳しそう。
しかし、ほどなく復活。
6周目、7周目あたりで手足が痺れ始め、力が入らなくなる。
ここからは苦しかった感覚しかない。
バッファローマンさんとの差を詰めるのが苦しい。
ほとんど牽けなくなる。
8周目からは死にかけ。
登りや立ち上がりのたびに待ってもらい、ただ耐えるのみ。
脚に力が入らない。
水を飲むが、ボトルが空になる。
9周目、終わりが見えてきたがもうまともな速度が出ない。
サイクリングしている人にも抜かれる。
バッファローマンさんに「最後まで走るか?」と聞かれたが、DNFだけは嫌だった。
申し訳なくて、もうどうしようもなくて、苦しかった。
バッファローマンさんは、そろそろガチなレースを引退してのんびりやりたい、というような事を言っていたので、追い込むレースはこれが最後かもしれないのに…
自分がベストな状態でなくても、せめてバッファローマンさんには出し切ってもらいたかった。
悔しくて、情けなくて、涙が出てきた。
心臓は余裕があるのに、体が動かない。
下り以外は後ろにつくこともできない。
10周目
シケイン前でユーロードのすけさんに抜かされる。あまりにも遅かったため、
「おわった?お疲れ!」
と言われてしまったがまだ終わっていない。返事をする力もない。
あと1周頑張れ!とバッファローマンさんに励まされたが、1周が絶望的な長さに思えた。
登りはインナーロー。力が入らない。
最後のホームストレートはゴールが見えた安心感でなんとか耐えた。
そしてゴール。
手足が動かず、鷹組ピットまで登れなかった。
コース脇の芝生で止まって、足をつく。
バッファローマンさんに「大丈夫か?」と言われて、情けなくて涙をこらえた。
どう謝ればいいのか…
謝って済むことじゃない。
とにかくこのままでは死ぬ。
コーラを飲むことしか考えられず、スタート地点へフラフラと下ってそのまま下のピットへ。気力で財布を取り出し、屋台前の自販機に辿り着き、160円でコーラを買って、自販機の隣にへたり込んで飲む。500ml飲み干し、シューズカバーを脱ごうとしたら脚がつった。そのあと下半身の筋肉全部痙攣して座っていられなくなり、寝転がって意識朦朧としていた。
そこにバッファローマンさんが来て、心配してくれた。
謝ろうと思ってもうまく喋れない。また泣きそうで何とかこらえた。大丈夫だと伝えた。
そのあと観戦に来ていた彼女に発見されたので、財布を渡してコーラを買ってもらった。すぐ隣に自販機があるのに自力で購入することができなかった。
コーラ2本目を飲みながらやや回復してきた頃、優勝した大垣のTさんに声をかけられた。ただ、その時はレースの結果まで気が回らず、ぼーっとした頭で何となく見覚えのある顔だな… と思い、「誰ですか?以前話したことあります?」と失礼なことを言ってしまった。シマノ鈴鹿TTの時に話したよ、と教えてもらって思い出した。
はっきりとは覚えてないけど、
「今日はどうしたんや?厳しかったか?」「君の強さはよく分かってるよ」
みたいなことを言われて、情けなさや後悔や申し訳なさが溢れて泣いてしまった。
バッファローマンさんとこんなレースに出れるのは最後だったかもしれないし、最後にこんな終わり方になってしまって、取り返しがつかないことをしてしまったと実感した。
気がついたらTさんはいなくて、しばらく後に救護所の人が来た。
この頃には少し回復し始めていて、痙攣も収まってきていたので「大丈夫です」とは言ったが、「そこから動かないでください」と言われて、間もなく担架に乗せられて救護所に運ばれてしまった。そんな大げさな… と思ったが、あんな人目に触れる場所で野垂れてる奴がいたら迷惑だよな。
救護所では水を飲んでしばらく寝ただけ。
軽い熱中症だと言われた。
ほどなく回復して帰宅。
今回は鷹組の皆さんにピットの設営も片付けもしてもらい、応援してもらったにも関わらず、このような不甲斐ない走りを見せてしまって申し訳ありませんでした。
せめてボトル2本持ってこまめに飲んでいればここまで酷いことにはならなかったと思う。
真夏じゃないから油断していた。
今後しばらくは時々鷹練に行くくらいで、レースはあまり出れないかな。
たまにはサイクリングもいいかも。
迷惑をかけないよう、団体競技は控えようと思う。