ポール星人のサイクリング日記

趣味で自転車を楽しむ鷹組ポール星人です。 寒さに強く、暑さに弱い。

JBCF新城クリテリウムE3 逃げ切り2位

9/10 休み

65.05kg

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@yuki_asato さん

 

遂にJBCFデビューの日がやってきた。正確には昨日の予選レースでデビューしているけど、予選落ちがないため練習みたいなものだった。その割に楽しんでしまい、朝起きたらなんか脚が重いなーと感じる。体重計に乗ると65kgしかない!2kgも減ってしまった!これは脱水とグリコーゲン不足なのではないかと思い、出発までに米1.5合とミネラル、水分補給を行い、新城までの移動中も1Lのスポーツドリンクを飲んだ。

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そして到着!試走に行くと脚が軽くなっていて、鼻歌混じりに400wが出る。良かった……今日も絶好調だ。

ここに至るまでの3ヶ月間、なかなか大変だった。L2〜3の基礎トレーニングと筋トレをひたすら2ヶ月以上続け、レース前の2〜3週間は短時間高強度でピーキングした。短時間高強度を始めるまではキレがなくとても心配していたが、あれよあれよとパワーが上がり9月に入って1分以下のMMPを全て更新!20分300wも軽々達成し、どの角度からでも勝負できる状態に仕上がった。

そんな回想に浸っていると、昨日の予選で知り合ったばかりのスプリンター、イナーメの中野圭くんが前方に見えた。

「調子どうなの?」

と声をかけてみると、「まあまあです」と。

自分は「めちゃくちゃ調子いい」と答えておいた。乗り始めて3ヶ月でこれならもう100点でしょう。

一緒に今日のコースを試走しながら、勝負所や作戦の意見交換をする。とにかくE2に上がるためには3位以内が必須。それぞれ単騎で戦うと潰されて集団スプリントのリスクを背負う可能性がある。できれば2人で逃げたいという話はしていた。

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1周1kmのオーバルコースで1箇所だけ1列棒状になるコーナーがある(マップ右下)。下りからの左コーナーで、この立ち上がりを先頭で踏めばインターバルをかけられる。それ以外は勝負所がない高速コース。平均速度は牽制が入っても40km/hを軽く超えると予想。

E3は24周24kmだが、こんなコースではあっという間に周回を消化して終わってしまう。集団スプリントまでのカウントダウンにプレッシャーを感じながらも、どこかでチャンスを見つけて抜け出したい。

試走はあっという間に終わり13時、E3スタートの時間になった。自分は予選8位のため、2列目からのスタートだ。

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号砲が鳴り、落ち着いてクリートをはめる。狭いコースに横5列で並ぶため、怖くてリアルスタート直後のコーナーでほぼ最後尾まで下がってしまう。インターバルかかりつつも、これを何度も食らうわけにはいかないとホームストレートでごぼう抜きし、先頭付近まで一気にポジションを上げる。圭くんも先頭付近で展開していた。

それにしても、レースになると1周の体感時間が短い。あっという間に終わる。実際最速ラップが2周目で1分18秒だった。追い抜きができる区間は唯一1列棒状になる左コーナーを抜けてからホームストレート終わりまでと短い。

とりあえず序盤から逃げることは難しいコースだが、勝負をかけるまでまだ時間がある。ライバルの脚を削るため、序盤から積極的に飛び出して後ろに追わせる作戦に出た。

ところが1人で飛び出してホームストレートを通過したところで後ろから落車音が……。

この時、昨日の予選で1位だったオルカの選手が落車したらしい。路面は荒れていてあまり良くない。安全第一で。

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↑は1人で飛び出しているのに誰も追ってこないから「来いよ!」と繰り返し腕を振り回してアピールした結果乗ってくれたお二方と。

 

中盤になるとみんな疲れてきたのか集団のペースが明らかに落ちる。自分が200wで先頭を流しているのに誰も前に出てこない。サイクリングか?

左コーナーのインターバルで出走した21人中半分は居なくなっていた。

ここからはほとんど動きがなく、ただ周回数を消化するのみ。自分も仕掛けていきたいが昨日の予選で単独逃げをしてマークがキツくなっており、1回失敗すると集団スプリントになってしまうかもとなかなか踏み切れない。

ここで残り7周、もう時間がない!

焦ってきたところで例の下りから左コーナー手前、圭くんが「村山さん!」と声をかけて先頭に出た。

ここでしっかり後ろに張り付き、コーナーを抜ける。雨で路面はスリッピーな状態。神経を使いながらのアタックだった。

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@yuki_asatoさん

 

圭くんの見極めは素晴らしく、集団の追走が鈍い。ホームストレートを自分が引き、一気に勝負を決めにいく。上半身との連動が良く、高強度時のペダリングに手応えを感じていた。

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アタック開始した下り手前で圭くんに交代し、コーナリングは圭くんに任せる。そして再びホームストレート手前で交代するというサイクルを繰り返し、あっという間に集団が見えないくらい差が開いた。

ラスト3周あたりで圭くんがキツそう!ここは長めに引けるよう少しだけ抑えていく。チームTTの経験が活きる!

この危ない時間帯を超えたところで集団とのタイム差26秒と知らされる。このコースで1周10秒以上縮めるのは不可能。勝ちを確信。

あとは落車に注意して安全に距離を消化し、ラスト200m看板が見えた。

「圭くん!優勝や!」

「村山さん!あざす!」

互いの健闘を讃えて握手し、事前の予定通り圭くん先頭でゴール!

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無事2位でE2への昇格を果たすことができた。

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圭くんありがとう!

アタックのタイミングとコーナリングに助けられた!

 

参加された選手の皆様、JBCF大会運営の皆様ありがとうございました!

 

JBCF次戦は9/30 ながわまちTTの予定。

本業のタイムトライアルでE2から1発昇格を狙います!登りありの8.8kmで予想タイムは13分台とJBCFのTTにしては長めで脚質的にもこれ以上ないくらい適性がある。3週間でTTの調整をしていきたい。

次はshiv TT discを相棒に、再び表彰台へ!!