ポール星人のサイクリング日記

趣味で自転車を楽しむ鷹組ポール星人です。 寒さに強く、暑さに弱い。

シマノ鈴鹿2018チームTT(未登録)優勝

本当にホッとした気分です。

2日間を振り返ります。

 

1日目

最近自転車を始めた職場の同期と一緒に会場入り。そのうち鷹組に入れたい。

到着した時には既に5ステージが始まっていた。午前は鷹組チームオフィスに行って挨拶したり、店を回ったり、レースの様子を見てもらって、解説したりしていた。

MSMの個人TT予選はブルーさん1位、ワッキーさん4位、ドラコさん10位で通過。昨年以上に強力なチームになっているようだ…。特にワッキーさんの躍進が凄い。

鷹組はバニラさん6位通過。非常に安定している。

昼頃、チームTT(鷹組)のアップに向かおうとしたところ、リアタイヤがパンクしていることに気づいた。

前日もパンクしていたが、シーラントでなんとか止まったと思っていた。

バニラさんにシーラント追加してもらい、何とか復活。バニラさん、本当にありがとうございました。

慌ただしかったが、ギリギリ召集時間に並ぶことができた。

1日目のチームTTはキッドさんの代走。ちなみに、タラさんも病欠で、それはカーリーが代走。並び順はフックさん、イカルスさん、自分、カーリー。メンバーは即席感溢れるが、何とか上位入賞を目指す。

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スタートはフックさんで、抑えめに入る。シケイン手前でイカルスさんに交代。しかし、ここでペースが速い!イカルスさんのパワーに千切られそうになり、早速「抑えて!」を使った。

登りきりからは自分がいく。

なだらかに下っていく区間のため、しっかり速度に乗せていく。しかし、ここで早くもカーリーから「抑えて!」がかかる。さっきの登りでダメージを受けていたか…。スプーンの登りでカーリーに交代するものの、ほぼ前を引かずに下がってきてそのまま千切れてしまった。

ここからは3人、あまり無理はできないな。S字は自分先頭でいく。後ろのフックさんを確認しながら走るが、やや離れ気味。速度を調整する。

2周目に入って、ホームストレート→シケインは抑えめでクリア。フックさんの脚がギリギリで、できるだけ長く引く。

2周目のS字も自分先頭。ゴールまで引けるペースを意識して下り、ホームストレートも引ききってゴール!

16:23で7位入賞だった。

最初を抑えればもう少し順位を上げられたかもしれない。しかし、あまりチーム練習できなかった割にはなんとかまとめられたかな。

 

終了後はすぐ撤収。サンコーさんでタイヤ交換してもらった。

 

2日目

ついに決戦の日を迎えた。

必ず昨年のリベンジを果たすという決意で会場入り。

チームオフィスに着くと、マスターズを終えたドラコさんが「スプリント賞取りに行ってもう脚ないわー」と言っている。チームTT大丈夫なのかな?

ブルーさんには、「ワッキーがつらそうならペース抑えてあげて」と言われた。ワッキーさんも昨日の疲れがあるのか?自分に期待しすぎじゃないか?本当に大丈夫なのだろうかという不安が出てきた。

1時間前、万一トラブルで焦らないよう、早めにアップを行った。

まあまあ調子良いかな?ただ、今年のブルーさんは昨年以上の仕上がりと聞いているので、油断はできない。昨日一緒に走ったワッキーさんも「今年のブルーさんはヤバい!」と言っていたし、千切られるかもしれない。

アップ後、心を落ち着かせながらシューズカバーを装備。

よし、完璧だ。タイヤもパンクしてない。

召集10分前、ブルーさんの「そろそろ行こうか」という言葉が凄く印象的だった。自分の中では、(勝手に)その一言だけで1年間ぶんの色々なことが思い起こされた。

そして、ピットロードの列に並ぶと、中々異様な雰囲気。明らかに周りから浮いている謎の黒い集団。f:id:takabianchi:20180819222943j:image

「アンダーシャツでエアロ効果」

いや、気温低いはずなのに日光が当たると一気に熱を帯びてくるんですが。

自分はバイクから全身全て黒と蛍光イエローでまとめた。

列が進み、スタートが近づくにつれてどうしても嫌な心臓の動き方をしてくる。

しっかり息を吐くように心がけるが、隣のワッキーさんも「緊張してきたー」と言っているし、チーム名にもなっている「悪夢」をどうしても意識してしまう。

じわじわと前の選手が居なくなっていき、遂にMSMの番になった。自分はブルーさん、ドラコさんに続き、3番手スタート。失敗を恐れて慎重になり過ぎて、クリートキャッチに遅れる。早速1ミス。何やってんのやー。

ホームストレートはブルーさんが牽引。ついて行くだけなので、余計なことを考えないように、楽に回すことだけ意識する。脚は軽い。シケインに差し掛かる頃には気持ちが落ち着いてきた。

シケインからの立ち上がりでドラコさんに交代。直後に自分先頭へ。ドラコさんかなりダメージ大きいのか?全く引けない様子。少し動揺するが、ミルク周回練でもこういう日はある。いつもの練習をイメージして練習通りに走る。

裏ストレートの途中まで引いてワッキーさんに交代。下りに差し掛かるところからはブルーさん。

スプーンの登りで心拍が上がってくる。レースの苦しい時間が始まった。

ただ、苦しくても常に練習を意識して走る。ミルク周回練ではこの程度普通だ。

とにかくローテが早い!

ドラコさんはブルーさんに張り付くように下がっていく。早くも3人ローテ。

抑えめを意識して引く。ヘアピンは今年も苦手。進入速度とラインどりの正解が分からない。デグナーは前走チームの走行ラインをよく見て、声をかけてクリア。落車だけは避けなければ。コーナーでの追い抜き時が一番神経をすり減らす。

ワッキーさんに交代して、ダンロップでブルーさんへ。下りは風があり厳しいが、全て引き切ってもらう。今更だが、ブルーさん強すぎる!

ホームストレートに入ってドラコさんはすぐ交代して、スタートラインより前から自分が引く。パワーはわからないので、41km/hくらいで引き続ける。

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何故かバイクが斜め前方に位置し、カメラを向けて同速で走っている。

ブルーさんがいる時点で優勝候補。注目されるのも当然か。

1周目7:31

自分は気持ちよく41km/hで牽引し続け、シケイン手前に差し掛かったところで、斜度が上がるのに減速せず、後ろから待てがかかる。

昨年と同じ失敗してる!全く同じ!やってしまった。ミス2個目。

ここで後ろに下がるが、既にドラコさんが千切れている。ドラコさんには申し訳ない。早くも後がなくなってしまった。

ワッキーさんも厳しく、ほぼブルーさんと2人でローテしている状態でホームストレートを抜ける。スプーンからヘアピンまでの区間では、自分先頭の時、ワッキーさんから待てがかかる。一瞬、ここで落としてて勝てるのか?と頭をよぎったが、千切れてしまえば失格。速さより長めの引きを。

デグナー越えて、ダンロップの手前まで引きたかったが、ここで自分の消極的な走りが出てしまう。最後に備えてデグナー過ぎでワッキーさんに交代してしまい、下りのかなり手前でブルーさんに回ってしまった。

そのままダンロップへ。1周目も思ったが、声援がすごい。しかも、いろんなジャージの方が応援してくれている。一瞬、このチームの生い立ちを思い出した。下りはブルーさんの後ろ、2番手で入る。風が強く、速度はいつもより乗らない。2周目「例の」下りだが、かなり落ち着いていた。しかし、交代が早かった上にこの風、S字の途中で交代が来てもおかしくない。気持ちの準備だけはしていた。すると、やはり下り途中で交代合図。前に出るが、ここでも守りに入ってしまう。時間的に、9割でもがいても保つくらいなのだが、レースになると確実性を重視してしまう。ホームストレートに入るとブルーさんが出てきて、「ついてこい!」

かっこええ!ここからスプリント。

最後は3人横並びに近い状態でゴール。

2周目7:33

トータル15:04

勝ったのか分からないが、とりあえず無事にゴールできた。それが嬉しくて小さくガッツポーズ。

ワッキーさんとハイタッチ。

 

チームオフィスに戻ると、2位に20秒差をつけて1位だった。

なんだか、終わってみるとあっけない。1年間は長かったが、レースは一瞬。

全く実感がない。

 

そして表彰式。f:id:takabianchi:20180819231712j:imagef:id:takabianchi:20180819231735j:image

台に上がると、色々とこみ上げてくるものがあった。

とにかく、本当に良かった。

 

チームの皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

サンコーさん、ホイール貸していただき、ありがとうございます。

また来年も、MSMの挑戦は続く…かも。