ポール星人のサイクリング日記

趣味で自転車を楽しむ鷹組ポール星人です。 寒さに強く、暑さに弱い。

初めての平田クリテ(C3)参戦、逃げ切り勝利

写真は彼女に撮ってもらったものと、

kikuzoさん

https://m.flickr.com/#/photos/maekawa0717/albums/72157664729791002/

youkanさん

https://m.flickr.com/#/photos/132570324@N04/sets/72157662591543283/

に撮って頂いたものをお借りしています。

 

最初は車に先導されてスタート。コーナーは狭いが、まだペースがゆっくりなので怖くはない。

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裏ストレートに入って暫くして、アクチュアルスタート。やっとレースが始まった。しかし、裏ストレートは強烈な向かい風のため、誰も集団を牽引せず、前方は団子状。最後尾から前に上がることができない…
そのまま4コーナー、ホームストレートへ。4コーナー後の立ち上がりで集団が伸びるが、追い風にしてはペースが遅い。みんな向かい風が怖くて体力温存か?ここで、事前に勉強したクリテでポジションを上げる方法が頭をよぎる。『コーナー立ち上がり加速の後、集団のペースが緩んだ時こそチャンス。自分の勢いはそのままに、ポジションを上げていけ!』40位から一気に15番手あたりまで上げて2周目に入る。
1コーナー2コーナーは、集団内でのコーナリングが怖かったが、「目線はコーナー出口」「体を傾ける」「ブレーキはコーナー手前まで」「ラインはキープして曲がる」を意識して、見よう見まねでやってみた。15番手だとコーナー後の加速も大したことない。2周目の裏ストレートもペースは上がらず、とても遅い。ここで自分の右を抜けて集団前方へ出ようとする人がいた。これも勉強したパターンだ。『前に上がる人の後ろについていけば、脚を使わずにポジションを上げられる』。これに乗って、一気に集団前方まで出た。しかし、3コーナー手前で更に右から車列が伸びてきて、一気に15番手あたりまで落ちてしまう。また集団内コーナリングで怖かったが、とにかくラインキープだけ意識して曲がった。ホームストレートはそのまま。

3周目あたりの裏ストレート、ペースが遅く、閾値以下(本日、心拍計どころかサイコン自体つけていないため、数値の類は一切無く、あくまで主観的強度です)で回しているのに先頭へ出てしまった。少しペースを緩めてみるが、それでも誰も抜いてこない。そのまま3コーナー4コーナー。ホームストレートも先頭で。追い風では集団内にいてもあまり意味はないので、先頭にいても特に問題ないだろう。しかし、スタート地点付近では鷹組応援団がおり、『あいつ初クリテで舞い上がって先頭ひいちゃってるな…』と思われるんじゃないかと懸念していたw

ケムラーさんには、『脚を溜めろって言ったのにたった10分で忘れたか?』と思われるだろうなーと考えてはいたが、先頭で観客の前を通るのは清々しかった。

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先頭で1、2コーナー、そして裏ストレートに入って風を受け始めた。残り距離からしてマズイと思い、ここは一旦後ろに下がった。

10番手あたりで5、6周目の裏ストレート。2コーナーの立ち上がりで自分の一つ前の人が外側から抜きにかかった。しかし、もう一つ前の人も同じことを考えていて、外側へ。2人は接触、ガッシャン!と音がして怖かったが、幸い落車なし。自分はコーナー出口が怖くてゆっくり曲がったため巻き込まれなかった。後で知ったが、この接触でスポークが曲がったらしい…。
これを見た自分は、集団走行が怖くなり、脚なんか溜めてられない(溜めてもスプリントが無いので溜めた脚を発揮する時が来ない)と思って前方へ。裏ストレートは常にLSDペースなので、一瞬で先頭に立った。そのままTTポジションに移行して先頭を牽引… したはずだったが、10秒後に振り向くと誰もついてきていない。ここでペースを緩めて集団に復帰するのも無駄脚だし、わざわざ平田まできて1000円払って、みんなで仲良くLSDペースのサイクリングをしに来たわけでは無い。ここまでのレース展開で誰一人アタック、ペースアップをせず、息が上がった場面も無い。レースのギリギリ感は微塵も感じられず、はっきり言ってつまらなかった。鷹練のほうがよっぽどキツイし、楽しい。こんなことなら、追いつかれても脚切りされても良いから、逃げてみようと思った。トレーニングレースで失うものなんてないし、積極的に走らなきゃ楽しくない。勝つことより楽しいことのほうが優先だ!

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逃げに入ってからは20分維持できるくらいのペース。あと2段階上げれるくらいの力で回していた。後ろが追走してこないため、自分も力を出す必要が無さそうだった。
ケイデンス計が無い為、ホームストレートではケイデンスが上がりすぎ、体感で120rpmくらい回してしまった気がする。普段なら110rpm超えると「回しすぎだから1枚シフトアップ」と思うのだが、メーター類が一切無いため失敗してしまった。ただ、自分の場合、心拍は上がっても問題無く、脚の疲労だけ気をつけていれば巡行維持できるため、高ケイデンスは低リスクでよかったかもしれない。秒差は12秒くらいだったかな?

逃げていると、スタート、ゴール地点付近で鷹組応援団が『逃げろー!』とか『行けるぞー!』とか応援してくれて、凄く嬉しくて楽しかった。自分がプロレーサーになったかのようなw

7周目の3〜4コーナー。体力はまだまだ残っているが、精神的につらくなってきた。単独で武平峠登ってて、残り半分から2/3くらいになったときの心理状況である。流石に後続は残り1周、脚を残す必要もない。ここから追走してくるだろうし、それに耐えて一人で逃げ続けるのは精神的にくる。せめてOさんが逃げに乗ってくれれば気持ちが楽だったのになぁ… とか、もし追いつかれたら、観戦に来てくれた彼女に『ペース上げるの早過ぎー』とイジられるだろうなwとかいらんことばかりが頭に浮かぶ。
それでも、4コーナーでカメラを構えている人がいるので、万が一撮影されても良いように精一杯カッコつけて曲がるw
ホームストレートは追い風で気持ちよく飛ばす。ゴール地点には「1周」とあり、鐘が鳴ったのでラストだと確認できた(距離計ないからちょっと不安)。1コーナーでは後続とのタイム差「8秒」と言われ、やはり追走してきたか、厳しいかな?と思いつつ、2コーナーへ。一人になってからはコーナリングが適当になってて、ぐちゃぐちゃ。毎回タイムロスしながら曲がる。まあ、人にぶつかる心配がないから…
そして最後の裏ストレート。ここで追いつかれなければ8割方勝てる。最後の勝負どころ。ケイデンスが落ちないようにだけ気をつけて、今まで通りのTTポジションを心掛けた。やはり、肩幅狭いのは独走有利だな?38cmの肩幅に感謝。
3コーナーで振り向いてもまだまだ差がある。しかし、少しつらくなってきて、4コーナーに向けてダンシングがヨロヨロ。しかし、ここからは転けなければ勝てる。4コーナー立ち上がり、重いビアンキを踏みしめてぐちゃぐちゃと加速、TTポジションで残しておいた脚を1段階解放。

トマ・ヴォクレールを意識した舌出しで走った(テンション上がって変なことしてる状態)。

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そしてゴール!左側でガメロンさん、アイロスさんが腕を上げているのが見えた。自分も力強くガッツポーズ。

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左、右。C3でそんなことして… って思われたかも。でも、楽しむために走ってんだし、プロレーサーの真似してみたいじゃん。

後続は一人がホームストレートで抜け出して2位、3位は集団スプリントでOさんが取った模様。
終わってから、Oさんに声を掛けられたが、上手く返せないw
ヘルメットキャップをどこに返却するのかとウロウロしていると、「1位?じゃあこっち来て」と言われてBUCHO COFFEEテント前に誘導され、コーヒーを渡されて写真撮ってもらった。「自転車と一緒に撮らなくていいの?」と言われたけれど、コスミックカーボンやデュラ、ハイエンドフレームがひしめく中で、ビアンキを持ってくるのは気が引けたw
今になって思えば、初めてのロード、6年乗った愛車だから、そんなこと気にしなくてよかったなぁ。

その後はケムラーさん、バッファローマンさん、ネロンガさん参戦のC2を観戦した。どうやらいつもよりレベルが高いらしく、すぐに逃げができていた。そう!これだ!逃げが出来て追いかけて… みたいなレース展開。この中に自分がいたい。C2にエントリーすれば良かった。いつ千切れて足切りになってもいいから、常に前を追いかけ続けるようなレースがしたい。このギリギリ感、ギリギリな中で走りたい。C3は、結局最後までギリギリ感を味わうことはなかったし。
そんなことを思っていたが、ネロンガさんは序盤から遅れてしまい、バッファローマンさんは追走集団前方で走ったあと千切れてしまい、一桁順位はケムラーさんだけだった。C3とC2のレベルの違いを感じた。

終わった後は、ケムラーさん、ネロンガさんと、機材の話やレースの話。ネロンガさんには初めてお会いした。

風強くて危ないし、これ以上走りたくなかったので、帰りは車で。走った距離は短かったし、鷹練のほうがよっぽど体力的なトレーニングにはなるけど、レースをしてみるというのはまた違った発見があり、とても充実していた。

2時半頃、サンコーさんへ報告に行くと、入った瞬間「優勝者来た!」と言われ、サンコーさんの情報の早さには舌を巻いた。


帰宅して親にコーヒーを渡し、報告。
そして、ケムラーさんに勧められた2月27日AACAのエントリーをした。1-1走れると言われたが、60kmという距離は恐らくエネルギー切れを起こすし、Zコーナーと呼ばれる魔の区間が怖いのもあり1-2にした。とにかく積極的なレースをして、レース展開に影響を与える走りをしてみたい。勝てなくても、千切れてもいい。